【坂東三十三観音】車で巡る回り方|横浜発・全9回11日の実例ルート

坂東三十三観音

坂東三十三観音は、本当に車で回れるの?」

「何日くらい必要?日帰りだけでも回れる?」

「どんな順番で回ればいい?」

「駐車場や山道で注意する札所はある?」

「費用はどのくらいかかる?」

いざ車で巡礼しようと思っても、坂東三十三観音の札所は関東各地に点在しています。

地図を開いてみると、「思っていたより、だいぶ広いな……?」となるはず。札所番号順に回ればいいのか、近い札所をまとめた方がいいのか、日帰りだけで回れるのか。最初はわからないことだらけですよね。

私たちは横浜を出発し、日帰り7回と、車中泊を取り入れた1泊2日を2回。全9回・合計11日で、坂東三十三観音を結願しました。

結論から言えば、坂東三十三観音は車で回れます。私たちも、全33札所を車で回ることができました。

ただし、私たちのルートは、札所だけを効率よく巡る最短コースではありません。

道の駅があれば寄りたいし、近くに気になる観光スポットがあれば、できれば見ておきたい。そんな私たちらしい寄り道も楽しみながら、無理のない日程で約1年かけて巡りました。

この記事では、机の上で組んだ理想のモデルコースではなく、私たちが実際に走った札所の順番や、日帰りと車中泊をどう分けたかを紹介します。

予定どおりに進まなかった日も、納経受付時間ぎりぎりになった日もありましたが、それでも無事に結願できました。

これから車巡礼のルートを考える方は、「こんな回り方もあるんだ」という一つの実例として、参考にしていただけたら嬉しいです。     

【この記事でわかること】

・横浜発で実際に巡った、全9回・合計11日のルート
・各回で巡った札所の順番と、1日に訪れた札所数
・日帰りと車中泊に分けたエリア
・納経受付時間・駐車場・山道を考えたルートの組み方
・車巡礼にかかった費用の内訳と、最低限用意したい持ち物

坂東三十三観音は車で回れる?

坂東三十三観音は車でも十分に巡礼できます。
駅やバス停から離れた札所もあり、公共交通機関を乗り継ぐより、車の方が回りやすい場所もありました。
出発時刻を自分たちで決められ、移動の途中で休憩や寄り道ができるのも、車巡礼のいいところです。荷物を持って歩き回らなくて済むのも、地味ながらありがたいポイントでした。

坂東三十三観音は、すべての札所を番号通りに巡る必要はありません。途中の札所は都県や近いエリアごとにまとめ、仕事や家庭の予定、季節に合わせて順番を組み替えられます。

ただし、発願印と結願印・結願証をいただきたい場合は、最初と最後の札所に注意が必要です。
杉本寺の発願印を希望する場合は、第1番札所の杉本寺を、ほかの札所より先に参拝します。また、第33番札所の那古寺でいただける結願印・結願証は、全札所の御朱印が揃ってから受けられます。

そのため、発願印と結願印・結願証を希望する方は、
「杉本寺から始めて、那古寺で締めくくる」
この2か所だけは順番を守り、その間の札所を自由に回る方法が安心です。

この記事では、横浜から軽自動車のN-BOXで40代女性2人が巡った実体験をまとめています。
札所だけを最短・最速で回るモデルコースではなく、日帰りと宿泊を組み合わせ、全9回・計11日で結願した記録です。

車巡礼でも、納経時や山道、駐車場を考えた計画は必要です。まずは、私たちが実際に巡った全9回のルートを紹介します。

横浜発・全9回(合計11日)の実際のルート

私たちは横浜から、日帰り7回と1泊2日の車中泊2回を組み合わせ、全9回・合計11日で全33札所を巡りました。

札所番号順よりも、現実の動きやすさを優先。札所間の距離やエリア、休みの取りやすさ、季節などを考えながら組んだ、実際のルートです。

最初から完璧な年間計画を立てていたわけではなく、次に行ける日が決まるたびに、「今度はどのエリアを回ろうか」と相談しながら進めました。

全9回のルート一覧

回・日程 エリア・実際に回った札所 形態・ポイント 詳細記事
第1回2025年3月5日 神奈川第1番杉本寺 日帰り夕方から杉本寺で発願 杉本寺で発願|巡礼準備編
第2回2025年4月25~26日 群馬・栃木1日目:第16番水澤寺→第15番長谷寺
2日目:第18番中禅寺→第17番満願寺→第19番大谷寺
1泊2日・車中泊遠方のため車中泊し、中禅寺を2日目の最初に設定 1日目|水澤寺・長谷寺2日目|中禅寺・満願寺・大谷寺
第3回2025年7月5日 神奈川第5番勝福寺→第7番光明寺→第6番長谷寺(飯森観音)→第8番星谷寺 日帰り神奈川西部の4札所をまとめて巡礼 神奈川西部の4札所巡礼
第4回2025年7月18日 埼玉第9番慈光寺→第10番正法寺→第11番安楽寺 日帰り埼玉西部の3札所をまとめて巡礼 埼玉の3札所巡礼
第5回2025年8月23日 神奈川・埼玉・東京第14番弘明寺→第12番慈恩寺→第13番浅草寺 日帰り3都県に残していた札所を巡礼 弘明寺・慈恩寺・浅草寺巡礼
第6回2025年9月29日 千葉第27番円福寺→第28番龍正院→第29番千葉寺 日帰り千葉北部の3札所を巡り、最後は閉門時間ギリギリ 千葉前編|円福寺・龍正院・千葉寺
第7回2025年10月25日 神奈川第2番岩殿寺→第3番安養院→第4番長谷寺 日帰り鎌倉・逗子の3札所をまとめて巡礼 鎌倉・逗子の3札所巡礼
第8回2025年11月22~23日 茨城・栃木1日目:第26番清瀧寺→第25番大御堂→第23番正福寺→第24番楽法寺
2日目:第21番日輪寺→第22番佐竹寺→第20番西明寺
1泊2日・車中泊遠方のため車中泊し、日輪寺を2日目の朝一番に設定 1日目|茨城4札所巡礼2日目|日輪寺・佐竹寺・西明寺
第9回2026年3月14日 千葉第31番笠森寺→第30番高蔵寺→第32番清水寺→第33番那古寺 日帰り菜の花の時期に合わせて那古寺で結願 千葉後編|那古寺で結願

 

1日に回った札所数の目安

巡礼の形態 回数・日数・札所数 1日あたりの札所数
日帰り 7回・7日/21札所 1~4札所・平均3札所
1泊2日・車中泊 2回・4日/12札所 2~4札所・平均3札所
合計 9回・11日/33札所 平均3札所

第1回は夕方から杉本寺へ向かったため、1札所のみ。朝から動いた日は、3~4札所が中心でした。

私たちは札所だけを次々と効率よく回ったわけではなく、道の駅や観光スポットへの寄り道も、予定に入れていました。

そのため、平均3札所は「1日に回れる上限」ではなく、寄り道も楽しみながら巡った私たちなりの実績です。巡礼だけに集中すれば、ルートによってはもう少し多く回れるかもしれません。

ただし、駐車場から本堂までの移動や参拝、納経には時間がかかります。慌ただしくならず、その日のうちに横浜へ帰ることまで考えると、私たちには1日3~4札所が無理のないペースでした。

1泊2日にしたのも、1日に巡る札所数を増やすためではありません。横浜から遠方エリアへの往復を減らし、中禅寺や日輪寺へ朝から向かいやすくするためでした。

全体ルートマップ

全33札所を、訪れた回ごとに色分けして地図にまとめました。札所番号、寺院名、訪れた回がわかる地図で、道の駅や観光スポットは含めていません。

 

こうして地図で見るとあらためて坂東三十三観音の広さがよくわかります。

各日に巡った詳しい札所の順番や、実際の巡礼の様子は、上の表とそれぞれの詳細記事から確認できます。

日帰りと宿泊はどう分けた?

横浜から比較的行きやすいエリアは日帰り、遠方の群馬・栃木と茨城方面は、1泊2日の車中泊で巡りました。

日帰りか宿泊かは、距離だけでなく、横浜から札所までの往復時間、札所間の移動、境内を歩く時間、参拝後に運転して帰れる体力まで考えて決めました。行くだけなら何とかなっても、帰り道まで元気とは限りません。遠足は家に帰るまで、巡礼は横浜に帰るまで!です。笑

巡礼方法 エリア この方法にした理由
日帰り 神奈川、埼玉・東京、千葉 横浜からその日のうちに往復できる範囲だったため
1泊2日・車中泊 群馬・栃木、茨城方面 横浜から遠く、参拝前後の長時間運転と往復の負担を減らすため

宿泊を入れた理由は、群馬・栃木と茨城方面が横浜から遠かったからです。

日帰りで巡るとなると、参拝の前後に長時間の運転が待っています。札所も広い範囲に点在しているため、2人の休みが2日間そろったタイミングでまとめて巡りました。

1泊すれば、2日目は遠方の札所近くから出発できます。目的は1日に回る札所数を無理に増やすことではなく、横浜との往復回数を減らして運転の負担を軽くすることでした。朝早くから動けても、前日の疲れでぐったりしていたら意味がありませんからね。

どこまで日帰りできるかは、出発地や長距離運転への慣れ、参拝後に帰宅できる体力によって変わります。私たちが宿泊したエリアも、近くから出発する方なら日帰りできるかもしれません。反対に、長時間運転が苦手なら、ほかのエリアでも宿泊を入れた方が安心です。

この分け方は、横浜発で巡った一例として参考にしてください。

私たちはN-BOXで車中泊しました

遠方を巡った2回は、N-BOXに女性2人で車中泊しました。

シートを倒しただけでは段差ができるため、ホームセンターで板をサイズに合わせてカットしてもらい床をできるだけ平らにしました。その上にニトリのマットレスを敷いて寝ています。

ホテルのベッドのように広々とは行きませんが、大人2人で眠ることはでき、身長165cmほどでも足を伸ばして寝ることができます。

秘密基地のような窮屈さはありますが、翌朝すぐに出発できるのは、車中泊ならではの便利さです。

私たちの車中泊スタイル

・車:N-BOX
・就寝人数:大人2人
・段差対策:シートを倒し、カットした板を敷く
・マット:ニトリのセミダブルのマットレス
・電源:ポータブル電源なし
・照明:電池式ライト

私たちはもともと車中泊に慣れていたため、この方法を選びました。

ただし、車内でなかなか眠れない方や翌日の運転に疲れを残したくない方は、ホテルや旅館を利用するのがおすすめです。遠方の札所の近くから出発できるメリットは、車中泊でも宿泊施設でも変わりません。

巡礼なのだから多少の苦行は必要…なんてことはありません。笑

車中泊にこだわらず、翌朝きちんと元気に動ける宿泊方法を選んでくださいね。

ホテル・旅館を利用する方はこちら
・群馬県の宿を探す(楽天トラベル)
・栃木県の宿を探す(楽天トラベル)
・茨城県の宿を探す(楽天トラベル)

車巡礼のルートを組むコツ

坂東三十三観音のルートづくりは、Googleマップの移動時間を足し算すれば完成!……というほど単純ではありません。

納経受付時間、山道、駐車場から本堂までの徒歩、そして道の駅や観光スポットへの寄り道。考えることはなかなか盛りだくさんです。

私たちも毎回大まかなしおりを作って出発していましたが、予定通りに進まないのも旅のお約束。ここでは、私たちが実際に全33札所を巡った経験から、ルートを組む時に意識したことを紹介します。

札所番号順ではなく、エリアごとにまとめる

第1番札所の杉本寺で発願したあとは、札所番号順には巡りませんでした。都県名だけで分けず、地図上の位置関係や横浜からの移動を見ながら、同じ日に回りやすい札所をまとめています。

代表的なのが、群馬・栃木方面のルートです。
群馬県内の札所は2か所だったため、栃木の札所と組み合わせて1泊2日で巡りました。

ただし、同じ栃木県内でも、奥日光にある中禅寺と県東部にある西明寺を同じ巡礼回に入れるのは、位置関係を考えて現実的ではありませんでした。あとに残すと横浜からもう一度行くのが大変な中禅寺を優先し、西明寺は茨城方面の回に組み込んでいます。県はまたぎましたが、大きなエリアで見れば無理のない組み合わせでした。

神奈川の札所が複数回に分かれたのは、地元で別の機会にも立ち寄りやすく、横浜から再訪しにくい他県の札所を優先したためです。

同じ県だからといって近いとは限らず、県をまたいぐから非効率とは限りません。都県名や札所番号にこだわるより、「実際に近いか」「出発地から行きやすいか」で考える方が、無理のないルートを組みやすくなります。

中禅寺・日輪寺など、離れた札所を先に組み込む

中禅寺や日輪寺のように、ほかの札所から離れた場所は、「時間が残ったら立ち寄ろう」と考えているとルートに入れにくくなります。私たちは、まずは離れた札所をその日の軸に決め、周辺の札所を組み合わせました。

普段の遠征旅行では、最も遠い場所まで先に行き、少しずつ横浜へ戻るような順番を組むことが多いです。しかし、中禅寺や日輪寺へ当日の朝から向かうと、日中の参拝時間を長距離移動に使うことになります。そこで、前夜のうちにできるだけ近くまで移動して車中泊し、翌朝はそれぞれ中禅寺、日輪寺から巡り始めました。

長距離移動を前夜に済ませ、昼間を参拝に使えたのは、車中泊を取り入れてよかった点です。夜間の運転や車中泊に慣れていなければ、近くのホテルや旅館への前泊でも、翌朝早くから動けるというメリットは同じです。眠い目をこすって山道を走るより、元気に参拝できる方がずっと大事です。

また、難所として知られる日輪寺だけでなく、実際に巡ると清瀧寺も公共交通機関では訪れにくい札所だと感じました。駅から離れた札所では、移動時間を調整できる車のありがたさを特に感じます。

ほかの札所から離れた場所ほど後回しにせず、早い段階でルートへ組み込んでおくと安心です。

▼日輪寺参拝の茨城編はこちら

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納経受付時間から逆算する

大まかなしおりを作っていても、予定はよく遅れました。時間を守るために寄り道や境内見学を諦める巡り方はしなかったため、最後の札所への到着が納経受付終了間際になったこともあります。

千葉寺へ向かった日は、もともと予定が押していたうえ、最後に道を間違えて時間をロスしました。17時の納経受付終了に間に合うか微妙な時間になり、お寺へ電話して到着がギリギリになるかもしれないことを伝えています。

お寺からは「納経時間は17時までなので、気を付けてお越しください」と案内され、受付終了の約5分前に到着。車を降りてダッシュで境内へ向かうことになりました。事前に連絡しても受付時間が延びるわけではないため、納経時間には余裕を持って到着できる計画が必要です。

楽法寺でも、17時までだった納経受付時間の直前に到着しました。納経には間に合ったものの、境内はすでに暗く、ゆっくり参拝できる時間は残っていませんでした。幼馴染にとっては初めての楽法寺だったため、もう少し余裕があれば境内をゆっくり見てもらえたのに…という心残りがあります。

巡礼は、納経だけ済ませて次へ向かうスタンプラリーではありません。「17時までに滑り込めばセーフ!」ではなく、参拝や境内見学に使う時間まで含めて逆算した方が、落ち着いてお参りできます。間に合ったとしても、暗い境内を慌ただしく回るのは、やっぱりちょっともったいないです。

予定が遅れたときは、寄り道を減らしたり、札所を次回へ回したりする判断も必要かなと思います。

なお、納経受付時間は変更される可能性があります。巡礼前には、各寺院の公式サイトなどで最新情報を確認してください。

暗くなった楽法寺。これはこれで綺麗だったけど、少し心残り。

Googleマップの時間に、少し余裕を足す

札所から札所へ下道で移動する区間では、Googleマップの表示時間と実際の所要時間はそれほど変わらなかった印象です。一方、利用したときには、特に高速道路で、渋滞による遅れが到着予想へ十分に反映されていないように感じることもありました。

そのため、巡礼中はGoogleマップとauの「助手席ナビ」も併用していました。私たちには、助手席ナビの方が渋滞を含めた到着時間を把握しやすいと感じました。

とはいえ、どちらの表示時間も目安です。特に山道を走る区間や、その日最後の札所へ向かう区間には余裕を持たせた方が安心です。

駐車場・徒歩・参拝時間まで予定に入れる

坂東三十三観音の札所は、想像していたより山道や階段が多くありました。離合できないほど細い道ばかりではありませんが、カーブの続く山道は多めです。安全運転を優先し、後ろから速い車が来たときは、安全な場所で先に行ってもらいました。

なかでも、日輪寺へ向かう道は、想像以上の山道でした。カーナビの到着時間だけでなく、道路状況や自分が無理なく運転できる速度も考えておく必要があります。

駐車場は、ほとんどの札所で境内の近くにあり、場所も比較的わかりやすく、満車で入れないこともほとんどありませんでした。ただし、浅草寺や鎌倉の長谷寺など市街地の札所は、専用駐車場を前提にせず、周辺の有料駐車場や混雑状況を調べておく必要があります。

また、駐車場から階段や坂道を歩く札所もあります。徒歩、参拝、境内見学、納経を終えるまでが札所の滞在時間です。カーナビ上の到着時刻だけで次の予定も組まず、徒歩時間まで見込んでおきましょう。

実際に注意した札所

札所 注意した点 実際の状況・予定を組むときのポイント
日輪寺 山道 カーブの多い山道で、想像していたより運転に時間と神経を使いました。明るい時間帯に余裕を持って向かうと安心です。
大御堂 駐車場 駐車場はケーブルカー乗り場方面にありましたが、参拝日はそちらへ向かう渋滞に巻き込まれ、駐車場までたどり着けませんでした。混雑時期は周辺道路も確認しておく必要があります。
浅草寺・鎌倉の長谷寺 市街地の駐車場 寺院の駐車場を前提にせず、周辺の有料駐車場や混雑状況を調べておきます。
飯山観音 階段と坂道 駐車場から、階段と坂のある参道を歩きます。駐車後の移動時間を多めに見ておくと安心です。
正法寺 階段 約100段の階段があり、真夏の参拝は特にきつく感じました。季節や体力も考え、予定を詰めすぎないようにします。
岩殿寺 階段 観音堂までの階段が長いため、駐車場到着後の徒歩時間を見込みます。
清瀧寺 階段と駐車場所 下からは山門まで階段が続きますが、山門付近にも駐車場があります。利用する駐車場の位置を事前に確認しておくと安心です。
楽法寺 階段と到着時間 「厄除の石段」と呼ばれる階段が続きます。遅い時間は境内が暗くなるため、明るいうちに参拝できる予定がおすすめです。
西明寺・笠森寺(笠森観音) 階段 どちらも階段があります。一日に階段の多い札所を重ねると体力を使うため、歩きやすい靴が必要です。

道路や駐車場の状況は、季節や工事などによって変わる可能性があります。特に山間部と市街地の札所は、参拝前に最新情報を確認してください。

寄り道も含めて予定を詰め込みすぎない

私たちは寄り道を優先したのではなく、まずその日に巡る札所と順番を決め、その後で周辺のスポットや道の駅も加えました。時間の都合で諦めた場所もあります。

一方で、宝徳寺の床もみじのようにその時期にしか楽しめないものや、手のオブジェ探しなど今回を逃すと改めて行きにくい場所は、最初から予定に入れています。寄り道も楽しむなら、「時間が余ったら」ではなく、必要な時間を確保したうえで札所を詰め込みすぎない方が無理なく回れます。

予定が遅れたときは、すべてを守ろうとせず、その日の優先順位を決めました。札所数だけ追わず、参拝と寄り道のどちらも落ち着いて楽しめるように時間を配分しています。

しおりは大切ですが、守りきることが目的ではありません。予定が崩れたら、安全運転と落ち着いた参拝を優先する。それが最後まで無理なく巡礼を続けるコツです。

坂東三十三観音の車巡礼でかかった費用の内訳

坂東三十三観音を車で巡る費用は、納経料や納経帳などの「1人ずつかかるもの」と、高速道路代やガソリン代などの「車1台ごとにかかるもの」に分けられます。

私たちは巡礼中の支出をすべて記録していたわけではないため、正確な総額はわかりません。記憶を頼りにそれらしい金額を作るのも違うので、ここでは確認できた金額と主な内訳を紹介します。

費用は、出発地や巡る回数、高速道路の使い方、宿泊方法によって変わります。私たちは横浜から全9回に分け、うち2回は1泊2日の車中泊で巡りました。

1人ずつかかる費用

以下は、納経料のほか、私たちが実際に購入した巡礼用品や結願証を含めた費用です。

費目 私たちの場合 補足
納経帳 1冊1,400円 巡礼を始めたときに杉本寺で購入
数珠 1人約2,000円 巡礼用品としてネットで購入
納経料 500円×33札所=1人16,500円 33札所すべてで納経してもらった場合
結願証 1人3,000円 希望者のみ。私たちの結願時は「お気持ちで2,000〜3,000円ほど」と案内された
白衣・輪袈裟・金剛杖など 購入していない 正式な巡礼装束をそろえる場合は、別途購入費用がかかる
拝観料・入山料 一部の札所で必要 総額の記録はなし。料金は各寺院の最新情報を確認
お賽銭・線香・ろうそく 記録なし 参拝方法や本人の考え方によって変わる
宿泊施設代 0円 宿泊を伴う2回の巡礼は、どちらも車中泊
入浴・シャワー代 別途必要 快活CLUBのシャワーや銭湯などを利用
食事代 記録なし 寄り道先での食事や巡礼後のご褒美も含むため、巡礼費用の合計からは除外

納経帳と33札所分の納経料を合わせると、1人17,900円でした。

さらに、約2,000円の数珠と、結願証に納めた3,000円を加えると、確認できた範囲では1人約22,900円です。

ただし、結願証は希望者のみで、数珠の価格も商品によって変わります。約22,900円は、あくまで私たちが確認できた費用です。

なお、宿泊代は0円でしたが、拝観料や入山料、お賽銭、線香、ろうそく、入浴代、食事代などが別途必要となります。

巡礼装束はどこまで用意した?

巡礼用品には、白衣、輪袈裟、金剛杖、経本などがあります。私たちは装束一式は揃えず、普段着で巡り、自分たちで購入したのは納経帳と数珠だけでした。

納経帳と数珠が正式な最低限というわけではなく、あくまで私たちが選んだスタイルです。白衣や経本などを用意する場合は、その分も予算に加わります。

納経帳や数珠、服装など、実際に用意したものについては、坂東三十三観音の巡礼準備編で詳しく紹介しています。

車1台ごとにかかる費用

車巡礼でもう一つ大きいのが、高速道路やガソリン代などの車にかかる費用です。こちらは人数分ではなく、基本的に車1台ごとに発生します。

費目 私たちの場合 補足
高速道路代 全9回分の総額は記録なし 巡るエリアや高速道路を利用した区間によって大きく異なった
ガソリン代 記録なし 車種、燃費、走行距離、当時のガソリン価格によって変わる
駐車場代 総額の記録なし 郊外や山間部では無料駐車場が多く、市街地では周辺の有料駐車場を利用した

横浜から群馬、栃木、茨城、千葉などへ向かった回では高速道路を利用しましたが、神奈川県内など一般道を中心に移動した日もあります。そのため、高速道路代は巡礼回によってかなり差がありました。

各巡礼記事のタイムラインには、記録を確認できた範囲で高速道路代の目安を掲載しています。利用区間や片道・往復の違い、ETC割引などによって金額は変わるため、詳しいルートと費用は各回の記事をご覧ください。

ガソリン代は記録が残っていないため、走行距離から推定した金額は掲載していません。車種や燃費、ルートによる差も大きく、一律の目安を出すのは難しいところです。

駐車場代は、想像していたほどかかりませんでした。郊外や山間部の札所には、無料駐車場があるところが多かったです。

一方、浅草寺や鎌倉の長谷寺など、市街地の札所では周辺の有料駐車場を利用しました。料金や混雑状況は変わるため、出発前に利用できる駐車場を確認しておくと安心です。

私たちは2人で巡っていたため、車にかかる費用は割り勘にしていました。出発前に同じ金額を出し合い、ジップロックへ入れて共通財布に。高速道路代、ガソリン代、駐車場代などを、そこから払っていました。

見た目はかなり素朴ですが、その都度「どっちがいくら払った?」と計算せずに済むので、清算は楽でした。詳しい費用管理や巡礼前の準備については、坂東三十三観音の巡礼準備編で紹介しています。

予算を組む時は、「1人ずつかかる費用」と「車1台にかかる費用」を分けて考えるとわかりやすくなります。複数人で巡るなら、車関係の費用を分担することも含めて考えておくと安心です。

車巡礼で用意しておきたいもの

車で巡礼するからといって、特別な道具をたくさんそろえる必要はありません。私たちは白衣や輪袈裟などの巡礼装束を一式そろえたわけではなく、普段着で33札所を巡りました。

ただし、納経帳や現金、歩きやすい靴など、巡ってみて「これは用意しておいた方がいい」と感じたものはあります。ここでは正式な巡礼用品ではなく、私たちが車で巡るうえで実用的に必要だと感じたものを、5つに絞って紹介します。

持ち物 用意したい理由
納経帳 33札所で納経してもらうために用意します。私たちは発願の寺である杉本寺で購入しました。寺院によっては扱っていないことも考えられるため、発願前に用意するか、最初の札所で購入できるか確認しておくと安心です。
現金(小銭多め) 納経料のほか、お賽銭、拝観料、線香代、駐車場代などで現金を使います。キャッシュレス決済が使えない場所もあるため、500円玉や100円玉を多めに、お札も含めて用意しました。私たちは小銭入れを使い、必要なときにすぐ出せるようにしていました。
歩きやすい靴 車で札所の近くまで行けても、駐車場から本堂までは自分の足です。石段や坂道、滑りやすい参道もあり、日輪寺や笠森寺などは特に歩く負担を感じました。おしゃれ優先の靴よりも、履き慣れた歩きやすい靴がおすすめです。
スマホホルダー・車内での充電手段 札所間の移動ではスマートフォンのナビを頻繁に使いました。長時間使うと充電の減りも早いため、車内用の充電器やケーブルを用意しておくと安心です。スマートフォンは見やすい位置にホルダーで固定し、ルートの確認や操作は停車してから行います。
雨具 一日に複数の札所を巡っていると、途中で天気が変わることもあります。駐車場から本堂まで距離がある札所では、傘を車内に置いてきたことを階段の途中で後悔しかねません。折りたたみ傘やレインウェアなど使いやすいものを用意し、雨の日は滑りにくい靴も選びましょう。

このほかにも、私たちは数珠やガイドブックなどを用意しました。道の駅に立ち寄るなら、エコバッグや保冷バッグもあると便利です。特に保冷バッグは、要冷蔵のお土産や食品を見つけたときに活躍しました。巡礼用品や服装など、持ち物全体を考えるときは、坂東三十三観音の巡礼準備編もあわせてご覧ください。

まとめ|無理のない計画で、自分らしい車巡礼を楽しもう

坂東三十三観音の札所は関東一都六県に点在していますが、無理のない計画なら、車でも全33札所を巡れます。順番は基本的に自由なので、住んでいる場所や使える日数に合わせ、エリアごとに分けてもいいと思います。

私たちは第1番札所の杉本寺から始め、第33番札所の那古寺で結願しました。横浜から日帰り7回と1泊2日の車中泊2回、全9回・合計11日で巡りましたが、この順番や回数が正解というわけではありません。必要な日数は、出発地や運転する人数、寄り道、宿泊方法によって変わります。この記事のルートも、計画を立てるときの一例です。

ルートを考えるときは、札所間だけでなく、最後の札所から自宅までの時間も確認しておきましょう。帰りの渋滞や一日の疲れを考えれば、予定どおり回り切ることより、安全に帰ることの方が大切です。天候や体力に合わせ、予定していた札所を次回に回すのも立派な作戦です。

効率だけなら、もっと少ない回数で巡れたと思います。それでも札所だけを急いで回らず、寄り道やその土地での食事、ドライブも楽しみました。最後は菜の花の季節に千葉の札所を巡って結願。幼馴染とあちこち立ち寄った時間も含め、いい思い出になりました。

坂東巡礼の途中で、2026年に秩父三十四観音の午歳総開帳が行われることを知り、2026年7月現在、秩父札所も車で巡っています。11月末の結願を目指していますが、真夏はいったんお休み中。9月から再開する予定です。

この記事のルートをそのまま真似する必要はありません。札所を詰め込みすぎず、帰宅までの運転時間を含めて計画すること。安全を優先しながら、寄り道や季節も味方につけて、自分らしい車巡礼を楽しんでください。

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