今回の記事では、坂東三十三観音巡礼の群馬・栃木エリアを1泊2日の車中泊で巡ったお話。
私たちがこの巡礼旅に出るのは、今回で2回目です。
私達の巡礼旅は寄り道もかなり多いですが…実際に回ったルートや札所の紹介もしているのでこれから巡礼を考えてる人の参考になれば嬉しいです。
(旅の日付:2025年4月25日〜26日)
今回の巡礼は、群馬2か所・栃木4か所を1泊でどこまで回れるかをベースにルートを考えました。
特に悩んだのが、奥日光にある中禅寺と一番東にある西明寺。
どちらも距離があって外しづらい場所だったんだけど「中禅寺を残す方があとあと大変そう」ということで、今回は西明寺を見送ることに。
実際、群馬から中禅寺までは思っていた以上に距離があって、車じゃないとかなり厳しい印象です。
ルートを考えるときは、なるべく無駄なく回れるように意識しつつも、
「せっかくだから寄りたいところは行く」というスタンスはしっかりキープ(笑)
いつもの喫茶店で白地図を広げながら
「あーでもない、こーでもない」と話し合う時間も巡礼の楽しみの一つです。
〈群馬編1日目ざっくりタイムライン〉
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6:00横浜出発(寝坊スタート)
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9:50第16番札所五徳山水澤観音
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11:00第15番札所白岩山長谷寺
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12:15永井食堂(もつ煮)
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14:15宝徳寺(床もみじ)
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16:40名草巨石群・名草厳島神社(山奥迷子)
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18:00一の湯(銭湯♨)
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20:45道の駅くろほね・やまびこ(車中泊)
まさかの遅れスタートで群馬へ
今回の巡礼は、事前にアプリでしおりまで作って準備万端。
出発は5:30の予定でした。
……が、現実はそううまくいかず、起きた時点で30分遅れ。
結局、6:00に出発することに(笑)
「まあ、このくらいならなんとかなるよね」と軽く考えていたのですが、さらに想定外の出来事が。
途中の三芳PAで休憩中、家族からの電話が入り、その対応でまさかの30分ストップ。
この時点で、すでに予定は大きく崩れ始めていました。
最初の目的地である水沢観音に到着したのは、予定より1時間20分遅れの9:50。
しおりのスケジュールは、ほぼ意味をなさない状態に。
「これは今日も押すな…」と思いながらも、ここはいつもの“なんとかなる精神”。ちなみに、巡礼旅わりといつも押し気味です(笑)
焦って回るよりも、その場をちゃんと楽しむことを優先して、気持ちを切り替え。
こうして少しゆるめのスタートで、群馬巡礼の1日目が始まりました。
第16番札所水澤観世音|まずはしっかり参拝
最初に訪れたのは、第16番札所の「五徳山水澤観世音(水沢観音)」。
到着は予定よりだいぶ遅れて9:50頃でした。
本当はここで名物の水沢うどんを食べるつもりだったのですが、すでに時間は押し気味。
今回は泣く泣く見送ることに。
(ちなみに、水沢うどんは、大澤屋がお気に入り)
とはいえ、ただ急ぐだけの参拝にはしたくない。
ここは焦らず、しっかり向き合ってお参りすることに。
境内でまず目を引くのが、朱色が美しい六角二重塔。
中には「六角輪蔵(ろっかくりんぞう)」という回転式の経蔵があり、これを3回回すとお経を読んだのと同じ功徳が得られると言われています。
せっかくなので、2人でしっかり回してご利益をいただきました。
思ったより重くて、ちょっとした達成感もありつつ(笑)
そしてふと見上げると、天井には迫力のある龍の絵。
思わず足を止めて見入ってしまうほど印象的でした。
最後は観音堂で手を合わせ、気持ちを整えて次へ。
時間は押していても、「なんとかなる精神」で、自分たちのペースを大切に。
うどんはまた今度のお楽しみ。
そんなゆるい前向きさで、次の札所へ向かいました。

第15番札所長谷寺|道路沿いに現れる整った札所
続いて訪れたのは、第15番札所「白岩山長谷寺(白岩観音)」。
「山奥にあるお寺かな?」と勝手に思っていたのですが、実際は道路沿いにありアクセスはかなりしやすい印象。
境内に入ってまず目に入るのは、きれいに整えられた本堂。
修復されて間もないのか、木の温もりと色合いがとても美しくて落ち着いた雰囲気。
歴史を感じる渋いお寺もいいけれど、こういう新しさのある美しさに出会えるのも巡礼の楽しみのひとつ。
そしてここで嬉しかったのが、鐘をつけること。
坂東の札所では鐘つきができないお寺も多いので、こういう体験ができるのはちょっと特別感があります。
静かな境内に響く鐘の音は、思っていた以上に深くて心地よく、気持ちまで整うような感覚に。
全体としてはコンパクトで、さらっと回れる札所ですが、その分落ち着いてしっかりと参拝できる場所でした。
ここで気持ちを整えて、次の目的地へ。
このあたりから、少しずつ時間との戦いも意識し始めます(笑)

永井食堂|並んでも食べたい絶品もつ煮
お昼に立ち寄ったのは、大人気のもつ煮のお店「永井食堂」。
以前テイクアウトで食べたことがあり、「これは絶対また食べたい」と思っていたお店。
この日もやっぱり人気で、入店まで約30分待ち。
時間はかなり押してたけど、なんとかなる精神でもちろん並ぶことに。
店内はカウンター席のみで、隣との距離もかなり近め。
多くのお客さんが座れるようにと、もつ煮定食のお盆も縦に置きます。
店内は無駄のない動きで回る店員さんと、もくもくと食べ進めるお客さんたちの空気感に包まれます。
自然とこちらも会話は控えめになって、食べることに集中するモードに。
運ばれてきたもつ煮は、見た目からしてボリュームたっぷり。
安定の美味しさで、しっかり染みた味とコクでご飯が止まらないやつです。
ただし、量はかなり多め。
「ちょっと多いかも…」と思いつつも、この空気の中で残すのはなんとなく申し訳なくて、2人で必死に完食。
食べ終わる頃には、ちょっとした達成感すらありました(笑)
並んでも食べたくなる理由がしっかり分かる、満足度の高いお昼ご飯。
美味しさだけじゃなく、この独特な空気感も含めて印象に残るお店でした。

宝徳寺|床もみじが美しすぎる癒しの空間

相変わらず時間は押してますが…
続いて訪れたのは、床もみじで有名な群馬県桐生市にある宝徳寺。
この日はちょうど春の特別公開の時期だったので絶対に寄りたかったところ。
時間は押してても、きちんと寄り道します(笑)
境内に入ると、まず目に入るのは色とりどりの風車や鯉のぼり。
明るくやさしい雰囲気で、歩いているだけでも自然と気分が上がります。
さらに奥へ進むと、遊歩道にはたくさんのお地蔵さん。
ひとつひとつ表情が違っていて、どのお地蔵さんも可愛らしい。
そして、お目当ての床もみじへ。
本堂に上がり、磨き上げられた床をのぞき込むと、外の新緑がそのまま映り込んでいて、まるで鏡のよう。
思わず2人で「すご…」と声が出てしまうほどの美しさでした。
平日だったこともあり人も少なく、静かな空気の中でゆっくり楽しめたのも嬉しいポイント。
さらにスタッフの方が写真撮影をしてくれて、いい思い出の一枚も残せました。
境内は本堂以外も見どころが多く、歩いているだけでも楽しい空間。
宝徳寺は御朱印も有名でで、今回は切り絵の御朱印をいただきました。
気づけば予定より1時間以上押していましたが、この頃にはもう完全に開き直り(笑)
「いいもの見れたからOK」という気持ちで、しっかり満喫。
そんな満足感を抱えたまま、次の目的地へ向かいます。


名草巨石群|ナビに翻弄された謎の山奥体験
今回の巡礼で、ある意味いちばん印象に残った場所。
もともとは、インスタで見た「巨大な手のオブジェ」がある神社に行こう、というところからスタート。
ナビに「名草巨石群」を入れて向かったのですが――ここからがなかなかの展開でした。
進めば進むほど、道はどんどん険しい山道に。
すれ違う車もなく、途中からiPhoneは圏外。そして衛星マーク。
「この道、帰りも通るの嫌だな…」と思いながらも、幼馴染の「この先抜けられるらしい」という言葉を信じて進んだ結果…
到着したのは、まさかの行き止まり。
そこには「名草巨石群」の看板と、ぽつんと佇む古いトイレ。
人の気配はまったくなく、私達とクマしかいなのでは…というレベルの静けさで正直恐怖しかない(笑)
しかも時間が予定を大幅に押していたのでちょっと暗くなりかけてて。
それでも、とりあえず手のオブジェを探して、苔むした森の中を歩いてみることに。
……が、どこにも見当たらない。
代わりに名前の通りの巨石はあったので、とりあえず記念写真だけ撮影(笑)
さらに奥を見ると「神社まで1.2km」の看板。
さすがにこの状況で歩く気にはなれず、即断念。
結局、あの山道をもう一度戻ることになりました。
電波が通じる場所まで戻って調べてみると、目的の神社はまさかの山の反対側。
完全にナビに翻弄されていました。
その後、改めて向かって無事に到着したのは名草厳島神社。
苔むした大きな岩が並ぶ静かな場所。
それはそれで素敵な場所ではありましたが、不気味さと神秘さが混ざったような、独特の空気が印象的でした。
ただ――
結局、手のオブジェは見つからず。
「一体どこにあるんだろうね」と話しながらこの日は終了。
そして後日、幼馴染からの一言。
「手のオブジェ、埼玉だった」
……まさかの県違いでした(笑)
(※正しくは、埼玉県の『子ノ権現 天龍寺』という場所でした。後日、無事にリベンジしました!)

一の湯|レトロで癒される最高の銭湯時間
夕方以降はゆとりを持った時間設定にしてたので、ここで遅れをしっかり回収。
予定通り18時に到着できました。
この日の締めに訪れたのは、昔ながらの銭湯「一の湯」。
実はここ、1912年創業の歴史ある銭湯で、一度閉業したあと、2018年に復活した場所なんです。
建物は当時のままのレトロな雰囲気を残しつつ、電子決済が使えるといギャップも良き。
そして何より、今でも薪でお湯を沸かしているのが特徴。
古さはありつつも、清潔感もちゃんとあって、とても居心地のいい空間。
観光地のスパとはまた違う、味のある銭湯時間を楽しめました。
このあたりで、朝からのバタバタや山道の疲れも一気にリセット。

道の駅くろほね・やまびこ|静かな山の中で車中泊
この日の車中泊地は、「道の駅くろほね・やまびこ」。
翌日のスタートが中禅寺だったため、できるだけ近くで寝たいところでしたが、ちょうどいい道の駅が見つからずここを選択。
この日はN-BOXで車中泊。
途中立ち寄ったヤオコーで買ったご飯を車内で食べて、寝床をセッティング。
いつものスタイルです。
到着したのは道の駅の閉店後、出発は開店前だったので、店内の様子はわかりませんが、こじんまりとした山の中の道の駅でした。
隣にコンビニがあるので安心感はありますが周囲はかなり暗め。
車中泊している人もほとんどいなくて、静かな夜でした。
1日目を終えて|ハプニングも含めて楽しい旅
予定より遅れてスタートした今回の巡礼。
朝からバタバタして、時間もどんどん押していきましたが…
振り返ってみると、それも含めてしっかり楽しめた1日でした。
美味しいもつ煮に出会えたり、思わず見惚れる床もみじに癒されたり。
そして何より、
ナビに翻弄されて山奥に迷い込むという、なかなかできない体験も(笑)
計画通りにいかないことも多いけど、その分、記憶に残る出来事が増えていくのがこの旅の面白さ。
お風呂でしっかり疲れを癒して、
静かな道の駅で一晩休んで…
いよいよ翌日は、栃木エリアの巡礼へ向かいます。
▶続きは後編で。



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