【坂東三十三観音】群馬・栃木編2日目|奥日光から満願寺・大谷寺へ

坂東三十三観音

幼馴染と車で坂東三十三観音巡礼をゆるく巡っています。
今回の記事は、群馬•栃木エリアの後編になります。

前編では、群馬エリアの札所巡りと寄り道を楽しみながら、道の駅で車中泊。
しっかり休んで2日目は栃木エリアへ。

この日は奥日光からスタート。
朝のひんやりした空気の中、中禅寺へ向かい、そのまま栃木の札所を巡っていくルートです。

ただ、後から思えばこの日のルートはなかなかハード。
特に満願寺の奥の院は想像以上で、軽い気持ちで行ったことを後悔するレベルでした…(笑)

それでも、岩に刻まれた観音様や、自然の中に佇むお堂など、この日も印象に残る場所ばかり。

今回の記事では、そんな2日目の巡礼ルートと、立ち寄りスポットをまとめていきます。

〈群馬2日目ざっくりタイムライン〉
■ 7:00  
道の駅くろほね・やまびこ出発
■ 8:30  第18番札所 日光山中禅寺(立木観音)
■ 10:03  イタリア大使館別荘記念公園
■ 12:15  満願寺仁王門前 手打ちそば福寿屋
■ 13:07  第17番札所 出流山満願寺
■ 15:30  第19番札所 天開山大谷寺(大谷観音)
■ 16:23  道の駅うつのみや ろまんちっく村
■ 18:28  羽生PA
■ 21:19  帰宅(横浜)

栃木編スタート|朝の日光と中禅寺へ

道の駅くろほね・やまびこを朝7:00に出発。
いろは坂をぐんぐん登って8:30頃「第18番札所中禅寺」へ到着。

奥日光、完全に舐めてました。
4月下旬で快晴なのに、普通に寒い…(笑)

中禅寺は中禅寺湖のすぐそばに建っていて、朝の澄んだ空気の中での参拝はとても気持ちいい。

正式には「日光山 中禅寺」といい、奈良時代の僧・勝道上人によって開かれたとされ、日光開山のはじまりともかかわりの深い場所。

本堂の中は順路に沿って巡るようになっていて、説明を受けながら進んでいきます。

ここで一番有名なのが「立木観音(たちきかんのん)」。

なんと、木を切らずにそのまま彫って作られた観音様で、高さは約6m。
目の前にするとかなりの迫力。
この立木観音は勝道上人が立木に直接彫ったとされています。

せっかくなので、数珠作り体験にも挑戦。

ブレスレットタイプで、天然石や天然木を選びながら作っていくんだけど、これが意外と楽しい。

黙々と手を動かしていると、なんだか心が落ち着いてくる感じ。

(2000円~で石の数によって値段が変わります。私は2000円のものにしました。)

完成した数珠は、その場で僧侶が祈祷してくれて、特別感もあっていい体験でした。

【中禅寺|参拝情報・アクセス】
ご本尊 : 千手観音菩薩
山号 : 日光山
宗旨 : 天台宗
住所 : 栃木県日光市中宮祠2578
交通 : 日光駅よりバス40分、中禅寺温泉バス停下車、徒歩20分
拝観 : 8~17時(11月~3月16時)、12月~2月8時30分~15時30分
駐車場 : あり(無料)
拝観料 : 500円
URL : http://rinnoji.or.jp/keidai/tyuzenji/tyuzenji.html

中禅寺湖畔の絶景|イタリア大使館別荘記念公園(寄り道)

中禅寺を後にして、そのまま奥日光を進み、気になっていた「イタリア大使館別荘記念公園」へ。

中禅寺湖のほとりに建っていて。ここからの景色がとにかく最高。

湖と山に囲まれた静かな空間で、じかんがゆっくり流れているような感覚に。

この建物は1928年(昭和初期)に建てられたもので、もともとはイタリア大使館の夏の別荘として使われていたもの。

設計を手掛けたのは、近代建築の巨匠として知られるアントニン・レーモンド。
日本建築にも深く影響を受けた建築家で、外観には「杉皮張り」が使われていて自然に溶け込むようなデザイン。

館内には当時の様子が再現されていて、1階にはダイニングやリビング、2階には寝室やゲストルームのような部屋があります。

食卓にはテーブルセットもされていて、「ここで過ごしていたんだなぁ」と想像できるのも楽しい。

全体的にも木のぬくもりを感じる空間で、外の景色と相まってずっといたくなるようなそんな場所でした。

ちなみにこの周辺には「イギリス大使館別荘記念公園」もあって、セット券(450円)で両方見学することも可能です。

今回は時間の都合でスルーしたけど、余裕があればセットがおすすめ。

ひとつだけ注意点があって、駐車場がかなり遠い…

公営の駐車場から1㎞ほど歩く必要があるので、ちょっとした散歩気分で行くのがいいかも。

▼入場料
・大人:300円
・子供:150円
(イギリス大使館とセットで450円)

門前で一休み|満願寺前の仁王門前にあるお蕎麦屋さん『福寿屋』

お昼ご飯は、次の札所・満願寺の仁王門前にあるお蕎麦屋さん「福寿屋」さんへ。
門前には何軒かお蕎麦屋さんが並んでいて、どこに入るか少し迷ったけれど、玉ねぎそばの看板に惹かれてこちらのお店へ。

入って思い出したけど、ここ、前にテレビで見たことあるお店でした。

注文したのは名物の玉ねぎそば。

つけ汁の中に、丸ごと玉ねぎを揚げたものが入っていて、見た目はなかなかのインパクト。
花みたいに開いててちょっと可愛らしい。
実際に食べてみると、これがとても美味しい。
玉ねぎは甘くて柔らかかくて、丸ごと揚げてあるのに意外と重くない。
最後まで美味しくいただけました。
普段は行列ができることもあるみたいだけど、この日はタイミングが良かったのか、待たずに入店できました。
予定が押し気味の私たちにありがたかったです…(笑)
ちなみに、支払いはPayPayもOK。

出流山満願寺|山奥にある、ちょっと特別な場所

昼食後は「第17番札所満願寺」へ。

満願寺は、今回の巡礼の中でもかなり印象に残っているお寺。

まず一言でいうと、めちゃくちゃ好み。

古くて渋い雰囲気で、立派な山門。
境内も広くて緑が多くて、いかにも ”山のお寺”という感じ。

こういう空気感、好きな人にはたまらないやつ。

本堂の横からは、奥の院へ続く道があります。

入口には「ヒル避けの塩」が置いてあって。この時点でちょっと不安に(笑)

それでも「せっかくだし行ってみようか」ということで進むことに。

これがなかなかハードで…(泣)

ぬかるんだ山道にゴツゴツした足場、そして…誰もいない(笑)

引き返すのもなんとなく悔しくて、そのまま進むことに。

正直けっこうしんどかったんだけど、体力おばけの幼馴染はスイスイ登って行って、それを羨望のまなざしで必死に追いかける私。

途中には朽ちたお堂のようなものもあって、雰囲気はなかなかのものというか、しっかり怖い。

後で調べたら、歴代のお坊さんのお墓のようで…
「なんでこんな朽ちてるの…」と複雑な気持ちに。

そしてやっと辿り着いた奥の院。

…と思ったら、そこは崖の上。

「まだ登るの?!」と軽く絶望しつつも、さらに百段以上の階段を上がります。

辿り着いた先は広くはない静かな空間。
その奥には洞窟。
まるで岩壁に張り付くようにお堂が建っていました。

洞窟の中には、鍾乳石でできた観音様の後ろ姿。

正直、少し怖さもあって。
でもそれ以上に、今まで見てきたどの観音様とも違う姿にただただ「すごい」と思った。

静かで張り詰めたような空気の中で見るその姿は、どこか神々しさもあって、目を奪われるってこういうことだな…と感じました。

もともとこの場所は、子どもに恵まれなかった女性がこもって祈願し、その後に授かった子どもが、あの日光山を開いた「勝道上人」になったと伝えられています。

そのため、ここに祀られている観音様は子授け・子育ての観音として信仰されているそう。

____________

誰もいない山奥。
崖の上のお堂。
その奥にある洞窟。

正直ホラー感満載でかなり怖かった。

多分、幼馴染も同じことを思っていたはずだけど、口に出すと余計に怖くなりそうで、お互いあえてそのことには触れず(笑)

なんとも言えない空気の中での参拝でした。

帰り道、あと少しで下山というところで一組の男女とすれ違ったんだけど、きっと下山する頃には暗くなりそうだし、

正直教えてあげたかったな…「やめた方がいいですよ」って(笑)

ちなみに、ヒル避けの塩は幸い出番はありませんでした!
行かれる場合は、長い靴下や長ズボン、そして是非とも明るい時間に行かれるのがおすすめです。

【満願寺|参拝・アクセス情報】

ご本尊 : 千手観音菩薩
山号 : 出流山
宗旨 : 真言宗智山派
住所 : 栃木県栃木市出流町288
交通 : 栃木駅よりバス60分、出流観音バス停下車
拝観 : 8~17時(奥の院は16時、冬期は15時まで)
拝観料 : 境内無料、奥の院300円)
駐車場 : あり(無料)
URL  : http://www.idurusan.com

大谷寺|岩に刻まれた圧巻の観音像

この日の最後の目的地「第19番札所 大谷寺」へ。

本当は近くにある「大谷資料館」にも行きたくて、以前行った時のあの空間を幼馴染にも見せてあげたかったんだけど…

案の定スケジュールが押してしまい断念(笑)

それでも、大谷寺だけはなんとしても行こうと、無事参拝。

ここはまず、見た目からしてすごい。

岩にくっつくように建っているお堂と、その背後に広がる大きな岩壁。

もはや一体化してる感じ。

そして一番の見どころが本堂内にある千手観音像。

岩壁に直接彫られたその姿は本当に圧巻。

大谷寺のご本尊であるこの千手観音は、日本最古の石仏といわれていて、弘法大師(空海)がこの地を訪れた際に、岩に刻んだと言われています。

自然の岩にそのまま彫られているというのもあって、どこか神秘的で、ただの仏像とはまた違った独特な存在感がありました。

堂内では説明のアナウンスも流れていて、歴史や成り立ちも自然と理解できるのもありがたい。

ただ、残念ながら堂内は撮影禁止です。

あの観音像はぜひ写真に収めたかったけど、これはもう現地でしっかり見るしかないやつです。

敷地内の宝物館には、大谷寺周辺から発掘された古代の人骨なども展示されています。

お寺の参拝だけじゃなく、ちょっとした歴史的な発にも触れられるのが面白いところ。

【大谷寺|参拝・アクセス情報】

ご本尊 : 千手観音菩薩
山号 : 天開山
宗旨 : 天台宗
住所 : 栃木県宇都宮市大谷町1198
交通 : JR宇都宮駅よりバス30分、大谷観音寺前バス停下車
拝観 : 4~9月8時30分~17時、10月~3月9時~16時半
定休日 : 1~3月は第2・4木曜日、12/19~31
駐車場 : あり(無料)
拝観料 : 400円
URL : http://ooyaji.jp

大谷公園|巨大な平和観音

参拝を終えた後は、お隣の大谷公園へ。

ここにあるのが高さ27mの「平和観音」。

これがまたとんでもない大きさ。

この観音像、第二次世界大戦の戦没者を慰霊し、世界平和の願いも込めて、昭和29年(1954年)に建立されたもの。

作り方がまたすごくて。
ここはもともと大谷石の採石場。
その大谷石の岩山を、長い年月かけてそのまま削り出して彫られた観音像なんです。

どこかから持ってきたんじゃなくて、『岩山そのもの』を彫って作られているからこそ、あの山と一体化したような迫力。
これ、実際に目の前にすると本当に圧倒されます。

そして体力おばけの幼馴染は、上まで階段のぼって観音様と記念撮影。

私は下から見守っていました(笑)

今回の巡礼を振り返って|2日目の感想と反省

このあとは「道の駅ろまんちっく村」に立ち寄って、野菜やお土産を買ってから帰路へ。

今回のルート、満願寺まではほぼ順調で、予定より30分遅れくらい。(30分は許容範囲w)

だったんだけど…

完全に見誤っていたのが、満願寺の奥の院。

参拝30分で予定していたけど、まさかの奥の院往復1時間半。

その影響で楽しみにしていた大谷資料館には行けず。

ちょっと悔しいけど、これも旅あるある。

その代わり、予定していた札所はすべて回ることができたので、今回は一応合格です。

____________

最後に…

ここまで読んでいただきありがとうございました。
これから巡礼を始めてみたい方や、少しでも興味のある方の参考になれば嬉しいです。

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